指にコブができ、関節が曲がっていく疾患を第一関節なら「へバーデン結節」第二関節なら「ブシャール結節」と言います。指の付け根で腱鞘炎が起こると指の動きがスムーズに行かなくなり「ばね指」という状態になってしまうことがあります。指のしびれの原因には「手根管症候群」が挙げられ、手の正中神経という神経が圧迫されることで引き起こされます。手首の痛みとしては、手首の親指側の腱鞘炎として「ドケルバン病」、小指側の痛みとしては軟部組織の複合体(TFCC)の損傷により「TFCC損傷」が起こります。手は人体の中でも靱帯、腱、骨、軟骨などが複雑に合わさっている部位と言えます。転倒などによる手首の骨折で多いのは「橈骨遠位端骨折」であります。必要に応じて整復をしたり固定具を作成したりできます。いずれも放置していてもなかなか治らない疾患が多いので早めの受診をおすすめしております。